前回に引き続き、個人事業主の戦い方についてお話します。
前回は小さなエリアで1位を目指すことが大切という話をしました。
今回はその1位の見つけ方、そのヒントを述べていこうと思います。
大企業がやらない業種・商品を狙う
大企業や地域で大手と言われる企業がやっていない業種や・商品にチャンスがあります。
大手企業が扱えない、扱いにくい商品で勝負していくのです。
大手がやらないってことは儲からないんじゃないの?
って思われますよね。
その一面も確かにあります。ですが、やり方によっては勝負することも十分可能なんです。
大手企業がやらない、やりたくてもできない業種って探すと結構見つかります。
例えば
- 利益率が低いもの
- 手がかかりすぎるもの
- 少数派なもの
大手企業は、基本的に大量生産、品質が一定、効率化といった特徴があります。
逆を言うと大量生産ができず、品質を保てず、効率化ができないものには参入しにくいのです。
大手企業はプライドもありますし、株主の顔色も伺わないといけないので、失敗をすることができません。
そのため、よく言われるニッチな市場には参入しにくいのです。
具体例①介護保険外サービス
介護保険のサービスは保険料から賄われています。
そのため、サービスを利用するには様々な手続きが必要になってきます。
予定にないことをお願いするのにもケアマネージャーにお願いし、ケアマネージャーが事業所と相談した後に、ケアプランという計画書を作り直しやっとサービスが行えます。
とても手間がかかるんです。
また、介護保険ではできることが決まっています。
「ちょっと庭の草むしりやって。」
なんてこともできないのです。
これは公的保険なので、生活に最低限のことしかできないので仕方のないことでもあります。
そこで目をつけたのが、介護保険「外」サービスです。※自費サービスやプライベートケアとも言われています。
利用したい方は、直接事業所に依頼してサービスの調整をすることも可能です。
事業所との契約になるのでできないことの縛りも自由に設定が可能。
生活していて不自由を感じることが多い高齢者にはとても喜ばれているサービスです。
なぜ大手が参入しない?
高齢者に喜ばれているサービスなのになぜ大手が参入してこないのか?
それは介護保険外サービスは、認知度も低く、利益性も低いことにあります。
高齢者からの依頼は「草取り」「ゴミ出し」「電球の交換」といった比較的短時間で済み、単発依頼の仕事がメインになるため、大きな収益が見込めません。
また高齢者や、サービスを調整するケアマネージャーさんがサービスの認知をされていないということも原因であります。
そのため、広報にも力を入れないといけません。
介護保険外サービスを行うには人手が足りていない介護事業所でやるのは効率が悪いのです。そのため大手の介護事業者は参入してこないのです。※最近では様々な介護事業所でこの介護保険外のサービスに取り組んでいます。が、まだまだ保険サービスの補助的な割合が強い印象です。
そこで目をつけたのが、個人事業主の方々でした。
大手が嫌がる細々とした「草取り」「電球交換」「お墓掃除」など率先して行い
地元の高齢者の方からとても喜ばれています。
ケアマネージャーさんや市からも信頼されると、定期的に仕事がくる流れができるため
経営も安定させることができるそうです。
結論
個人事業主は大企業がやらない業種・商品を狙いましょう。